双極性障害サバイバル

双極性障害と共に生きる40男が色々と情報を発信していくブログです。

坂口恭平さんの被災者の躁状態に対する対処法が素晴らしいのでまとめてみた

 こんばんは。ひろあきです。

 

 自分のような双極性障害の人間でも、なかなか躁状態の時は自覚するのが難しいのですが、今被災地の方も躁状態に陥っていると指摘する方がいます。

 

 その方は自身も双極性障害を患っている、作家・建築家で、新政府内閣総理大臣でもある(!)坂口恭平さんです。坂口さんはご自身も今回の熊本地震で被災されて、先日熊本をご家族とともに脱出されています。

 

 その坂口さんが被災地の方の精神状態を心配してのツイートがとても素晴らしいのでまとめてみました。

 

坂口さんのツイート

 

躁状態がひどいほど、後のうつもひどくなる

 ここからは坂口さんのツイートを踏まえて、自分なりに解説していきたいと思います。まずはなぜ躁状態のままではいけないのかということですが、躁状態の時は悲しいことやつらいこともあまり気にせず動くことができるのですが、躁の感情の「山」が高ければ高いほど、躁状態の後に必ずやってくるうつの感情の「谷」も深くなります。

 

 うつ病になるくらいで済めばいいのですが(良くないですが)、ひどい人だとそれが元で自ら命を断ってしまったりする恐れすらあります。

 

 双極性障害の治療でも、気分安定薬や抗精神病薬を使って、この躁の「山」とうつの「谷」をなるべく平らにすることを目指します。

 

昼寝と情報遮断で躁状態を鎮めよう

 自分のような双極性障害の人間が躁状態を鎮めるときには、薬の量を増やすといった対応を取るのですが、普通の人が極限状態に追い込まれた時になる一時的な躁状態に対応する方法として、坂口さんは昼寝と情報遮断を勧めています。

 

 これは自分も今まで知らなかったことなので、目からうろこというか、これから実践したいなと思っています。

 

 ほんとに躁状態の時は眠気すら感じず、睡眠時間も短くなりがちですが、目を閉じて30分から1時間位横になるだけでもぜんぜん違うと思いますので、是非実践していただきたいと思います。

 

躁状態はなかなか自分では気付けない

 双極性障害の患者の中には、何年たっても躁状態=調子がいい、うつ状態=調子が悪いと解釈していて、躁状態になるたびに人に迷惑をかけたりする人もいます。要は躁状態であるということに気付けないんですね。

 

 主治医や周りの人に言われてもわからない患者も多い躁状態ですが、被災地で一時的に躁状態になってる人は周りもそうなってる人が多いせいで、余計に自分で気づくことは難しいと思います。

 

 もしこのブログを読んでくださってる方で、ご家族やご親戚、ご友人などが被災地にいる方はその方の言動などを注意深く観察して、躁状態になっているようでしたら、さりげなく前項のアドバイスをお伝えいただけると幸いです。

 

自分も震災で躁状態がひどくなったことがあります

 実は自分も東日本大震災の時、千葉で被災しました。まあ、被災したといっても1週間位断水したくらいなんですが。それでももともとの双極性障害の躁状態がひどくなりまして、躁うつの波が悪化したせいで、14年務めた会社を辞めるはめになり、さらには離婚までされてしましました。

 

 その当時は躁状態の恐ろしさを知らなかったので、あんなことになってしまったのですが、そういう大失敗をしている自分だからこそ、この坂口恭平さんのツイートは伝えなくてはならないと思い、今回の記事を書いたのでした。それではまた。